第37章 私負けたくない!
夏輝「 あの時に、警察が施設側にしっかりと『アナタ方の言い分は矛盾だらけだ』と沙汰してくれていたら……」
潤「るなちゃん、翔は施設側に脅されたんだよ? るなちゃんが倒れた日の、向こうの会話だって残っている。和也くんが仕事中にその後の事もしっかり残している。私も会社や施設側と、何回も話し合った事を全て残した。るなちゃん、教えてくれてありがとう」
施設側は、事実を認めず
のらりくらりと煙に巻く対応から
脅迫という許しがたい暴挙に出て来たんだ
るな「私負けたくない!」
夏輝「るなちゃん、しっかりと想いを伝えて頑張ったね」
潤「必ず俺が翔を。るなちゃんを。和也くんを。 大切な我が子達を守ってやるからな」
涙で目を真っ赤にしながら
抑えきれない怒りを必死に抑えている
松本さんの想いが痛い程に伝わって来たんだ
──
潤『しっかり証拠をまとめて、 施設側と会社に反撃するんだ』
決意を新たにしていた松本さん
夏輝「本当に可哀想…… 出来る事は、翔ちゃんとるなちゃんに寄り添う事よね……」
夏輝さん…… 人の心に寄り添い泣く事の出来る女性
ずっとサバサバした感じの人だなって思ってたけど……
雅紀「夏輝さんは、優しい心の綺麗な人ですね」
夏輝「へ? な、なにバカな事言ってんのよ相葉くん!」
うん。可愛い
夏輝「 そんな事より、二宮くんと大野くんを説教しなきゃね」
るなちゃんのもうひとつの悩みに……
松本さんの複雑そうな顔……
夏輝さんに相談したるなちゃん
人見知りさんの割に俺と松本さんのいる前でさ……
夏輝「恋する女の子は強いのよ。でも……二人の場合は可哀想に……自分に自信がないのと……色々な不安を抱えているから支えが欲しいのよ……」
なるほど……
しかし
二ノくんも、大ちゃんも
『好き』
を言ってあげないって
何やってんの?
──
いつでも相談したり出来る様に
情報を共有する為に
るなちゃん、翔ちゃん、二ノくん、大ちゃん、松本さん、夏輝さん。そして俺はメールアドレスを交換しあったんだ