第18章 幼なじみの女の子と、それぞれの想い
翔の
ゴメンね。
るなちゃんの
ゴメンね。
もう逃げないと、誓った
大切な二人
俺も逃げない
負けない
諦めずに戦うからな……
守るからな
今日の紙芝居には……翔が伝えたい事は……
大野くんに出逢い、 書き留めてきた想いをこの人ならと……
和也くんの話したい事は……
潤「大野くん。翔は記憶が曖昧になる程の痛みを負わされた。るなちゃんも、十二指腸潰瘍を患う程の痛みを負わされた……負けたくありません……」
和也「潤さん。逃げられない証拠になると信じたいです」
二宮くんが、立てた作戦の証拠?
松本さんの悲しみ……決意
二宮くんの、 自らの危険を顧みずに掴んだ想い
オイラは、無駄にしないと
必ず真実を証しててみせると誓ったんだ……
──
雅紀side
俺は、まだ紙芝居まで時間があるから、みんなに挨拶でもしようかなって
応接室に来たんだけど……
中には入れなかったんだ……
翔ちゃんと、るなちゃんの涙……切なくて……
二ノくんの孤独な戦い……
絶対守るんだと言う 、強い想い
松本さんの大切な娘と姪っ子への深い愛情
必ず助けるという強い想い
──
雅紀「夏輝さん。皆の色んな想いが交差して……もう心が苦しくて…… けど俺も逃げませんよ……」
今日初めて、画面越しで逢ったるなちゃん
挨拶する事は叶わなかったけれど……
自宅療養をしている。って聞いていたけれど
十二指腸潰瘍を患っていたなんて……
マダマダ、苦しむ人達の話を、 きちんと引き出せていない自分の未熟さを感じて……
雅紀「夏輝さん。るなちゃんの話も聞いてあげなくてはと思ったんです。お力貸してくれませんか?」