第18章 幼なじみの女の子と、それぞれの想い
翔「るなちゃん。ゴメンね……」
るな『翔ちゃん。ゴメンね……』
お互いにお互いを感じた瞬間、二人の女の子は瞳に涙を浮かべてさ
俺は貰い泣きそうになったんだ
二人はお互いに、画面に映る相手に両手を伸ばして 手の平と手の平を合わせると、見つめ合いながらぽろぽろと涙を零して
久し振りに逢えた喜びを静かに噛みしめあっている。それは、とても綺麗な絵にも見えたんだ
ゴメンね……
一人にしてゴメンね……
守れなくてゴメンね……
二人の中で、ゴメンね。が他にも幾つかあるんだよね?
翔「るなちゃん逃げないからね」
るな『私も。逃げないよ。翔ちゃん』
あの日から時間が少したって、 記憶が戻ってきたのかな?
ずっとノートに記してしていた事が、翔ちゃんの心にあって……
相葉先生初め、 病院の先生方や看護師さんのおかげもあるのだろうけど……
大野さんの存在が……
僅かに残るチクリとした胸の痛み
けれど……
和也「大野さん。お聞きしたい事があるんです。いつかお願い出来ますか?」