第18章 幼なじみの女の子と、それぞれの想い
翔「るなちゃん……」
翔ちゃんが呟いたタイミングで、るなちゃんが画面に映ったの
るな『翔ちゃん……』
お互いにお互いを感じた瞬間、二人の女の子は瞳に涙を浮かべてさ
オイラは貰い泣きそうになったんだ
るなちゃんは、松本さんの面差しに似ていた 。そりゃ松本さんのお姉さんの子供だもんね
ハッキリとした顔立ちではあるけれど、 そこに女の子らしい柔らかさがあって
ボブカットの髪型。翔ちゃんと同じ色、ダークブラウンに髪を染めている
翔ちゃんとも似てる。翔ちゃんは、 お母さんの 面差しに近いのかな? 柔らかい感じ?
二人はお互いに、画面に映る相手に両手を伸ばして 手の平と手の平を合わせると、見つめ合いながらぽろぽろと涙を零して
久し振りに逢えた喜びを静かに噛みしめあっている。それは、とても綺麗な絵にも見えたんだ
翔「るなちゃん。ゴメンね……」
るな「翔ちゃん。ゴメンね……」
このゴメンね。
にどんな思いがあるのだろう?
幾つの、ゴメンね。があるのだろう?