第126章 介護施設の理想と現実⑦
(個人名前の部分は変更し掲載)
『7月○○日 雨 入居者皆落ち着かない。外の天気の様に不安定。夜勤に市の職員の〇〇が入った。サービス会社の○○さんが体調不良との事。○○ちゃん、○○ちゃんの顔を見なくなって半年近く…悲しい。これ以上サービス会社の職員さんが苦しめられない様に神に祈るばかり…急に夜勤に入る事になったのだろう。明らかに不機嫌。いつも以上に…一緒に組んでいる介護サービス会社の○○さんが可哀想だ…夜中○○さんの仮眠時間。一人で〇〇が見ている。入居者の一人が粗相をしたようだ『早く着替えなさいよ!』と怒鳴り散らす声が…手が不自由人なのだ…『いい加減にしてよ!入れやすい様に足を上げてってば!』その瞬間、ギャーって叫び声が…朝になり施設長が『ベッドから落ちられた様で』と説明した。心配で様子を見に部屋を訪ねると不自由な右手に数ヶ所つねられた様な痣があった…』
私と男性はしばらく声が出なかった
男性『ベッドから落ちた怪我には見えないって…俺達は話してたんだ。○○さんは仮眠中で見ていないし。施設長は『夜勤に入っていた向こうの看護師からも『ベッドから落ちた状態でいたから、二人でベッドに上げて処置した』って報告受けてます』ってさ…張本人の職員の説明を鵜呑みにしたんだろうね…』
苦しそうな表情ので男性は呟き。更に
『おかしい…って施設長にもその職員にも問い正したのに…やっぱりだ…』
と。その時クイックイッと入居者の男性が左隣の幼馴染みの男性の右腕。制服の袖を引っ張ると
『だか、ら、あ、れ』と女性も『証拠を映してくれてるはずよ』そう言って監視カメラを指差されて…
それを伝えた際の当該女性の第一声が
「これを見せてどうしろと?」だった
私と男性は、監視カメラの事は伏せて入居者の女性の日記のみを提示した
男性「この日の夜勤は アナタでしたよね?」
「冗談じゃないわよ!こんな憶測で嘘書かれて!たまったもんじゃないわよ!」
《お年寄り達に心から謝罪して、心を込めて介護をして頂きたいです。施設の職員に望む事です》
女性と従姉の女性から送られて来たメール