第126章 介護施設の理想と現実⑦
男性「○○主任… この日記の事は、(女性の父親が)判断されて施設長に話される事なので俺からは言いませんけど。この日記を必死に残された○○さん、勇気を出して俺達に色々な事を話して下さった○○さん。今も入院されている○○さん。そして他の年寄り達の思いもしっかり受け止めて下さい。お願いします」
主任「…分かりました」
男性「(当該女性)さん… アンタには何を話しても無駄だって分かりましたから…最後に一つだけ… アンタいい加減にしろ!ふざけんな! お年寄りの人権を無視して尊厳を傷付ける様な事しか出来ないなら…この仕事するんじゃない! ○○ちゃんと、○○ちゃんが純粋過ぎる程に真っ白な心でお年寄りに向き合っている事に、アンタは嫉妬したんだろう?人にとやかく言われるのが嫌いなアンタだから、俺に自分を否定されて頭に来たんなら、俺に嫌がらせをすればいいだろ!アンタのイライラを彼女達にぶつけんじゃねぇよ!ふざけんな! 何人ものお年寄りを傷付けて… ○○ちゃんが身体を壊す迄追い詰めてっ!○○ちゃんは命を失いかけたんだよっ!… 黙って様と思ったけど… 俺達はともかく…お年寄り達の怒りは半端じゃないって事とだけは伝えとくよ!」
一気にまくし立てた男性…涙が溢れそうになったのか席を立ち、画面に映らない様に部屋の隅に向かって蹲った男性
その男性の背中を友人が黙って擦って。私も涙が溢れて止まらくなったのである
そしてここまで来てようやく事の重大さに気付いたらしい当該女性の職員が青ざめていた
「○○さん…○○さん施設の職員さん達。人には心があるんだ。○○さん地球はアンタだけの為に回ってる訳じゃないんだ。自分の言う通りに物事が動くのが当たり前。そんな気持ちでいたらいつか…身を滅ぼすよ」
そう私は言っていた
怒りが収まらない私は、最後通告してあげても良かったんだけど…などと思いつつ、それは女性の父親の役目だから…と踏みと止まり友人が幼馴染みの男性を、支える様にして退室。私も言いたい事は言ったし。と固まってる二人を残して 応接室を出退室した…