第124章 介護施設の理想と現実⑤
彼女の父親は問い掛けた
「社長さん」
「はい……」
「貴方方は会社と介護施設側との関係を優先にして……娘達の話を聞かず、事実関係を調べる事無く、守る事もせずに、施設側と揉め事を起こさない様にと釘を差したんですよね?」
「……申し訳ありませんでした」
介護サービス側も万事この調子
視界の隅で泣いている娘さん、姉の子供である姪を想いながら。何も分かってないんだ……この人達は……と感じたそうだ
娘が入浴介助中に溺れた時。姪が倒れた時。明らかに施設側が悪いのに認めようとしなかった事
言い逃れ出来ない確固たる証拠を掴む為に逐一 言動を録音して残す事にした幼馴染みの男性
彼女の父親はTwitterで発信し。女性と、従姉の女性は必死に日記に残して……
確認済みであるか尋ねた父親
「半年前、警察が動かない事を良い事に『事実無根な事で、おかしな主張は止めて頂きたい』我々の訴えには耳を貸そうとしないで……『娘さんは、自分の身を守る為に我々の方に罪を被せ様とした』」
家族側が作り話をでっち上げた。と言い放った施設側に、事実をねじ曲げて罪を被せ様としたのはどちらかと訴えた父親
暴行の疑いのある職員について
二人を目の敵にしている遠因として……幼馴染みの男性が勤め初めた二年前から『ありえません』と、施設の内情に意見をし続けた事を心良く思っていない事
女性と従姉の女性を庇う言動をした時から、感情的になった事……己のイライラを二人にぶつけていたと、幼馴染みの男性は推測している