第106章 それぞれの未来②
和也「るなちゃん翔ちゃん。大丈夫? もう一つ施設の話するね」
涙していた、るなちゃんと、翔ちゃんが落ち着いたかな? ってタイミングで声を掛けると
瞳を真っ赤にした二人が、前をしっかりと見て
うん と頷いて
和也「市立養護老人ホームがね、民間企業へ業務の譲渡を決めたみたい」
翔.るな「お年寄り達はどうなってしまうの?」
翔ちゃん、るなちゃんが、いの一番に心配したのはお年寄り達の事で
和也「譲渡というか。市の職員が業務に係わる事を辞めて、市から委託された企業が全面的にお年寄りを介護する形にするらしんだ」
智「それって。介護サービス会社以外にも手を挙げた企業がいたら……」
るな「そんな……体制がガラって変わってしまったら……」
翔「お年寄り達が混乱しちゃう……」
可哀想に翔ちゃんと、るなちゃんが混乱してる
潤「翔、るな大丈夫か? 今、施設側と介護サービス会社側で話し合いをしていて。出来れば会社側が施設を継続して引き継いでくれたら……と希望しているらしい」
出来れば、会社側が引き継いでくれって願ってるよ。それは……
和也「俺は、介護者サービス会社が引き継いでくれるって思ってる……だって、お年寄り達が施設の職員には……って。介護サービス会社の職員に見て貰いたいって声が……ゴメン。これは俺の想いであって願望だから。感情的になってゴメンなさい」
雅紀「ニノくん、分かるよ。介護サービス会社が引き継いでくれる様にって。俺も思うもん」
ニノくんも、翔ちゃんも、るなちゃんも。施設に暮らすお年寄り達に深い愛情で接して、お年寄り達も信頼しているんだもん
お互いにとって良い方向に迎えば良いな。って思ったんだ
智「翔ちゃん、るなちゃん。大丈夫だよ。オイラも多分に願望が入っちゃってるけど、絶対に介護サービス会社は施設から業務を引き継ぐ。って思うから」
頼むから……お年寄り達の、翔ちゃん、るなちゃん、二宮くんの想いを。声を。会社側よ汲み取ってくれ! って強く願ったんだ