第106章 それぞれの未来②
るな「体調も戻って来たし。10月頃から仕事復帰しようかな?」
和也「は?」
翔「私も。もう充分休んだし体調も良いし。復帰しようかな」
智「は?」
智.和也「ダメだよ!」
翔.るな「どうして?」
どうしてって……さ
潤「会社側が、今までの治療費含め負担するって言って来たん。るな。完璧に治るまでは復帰はさせないよ。翔もまだ本調子じゃないだろ。もう少し休養しなさい」
翔.るな(……)
智.和也「そう! そうしてよ! だってさ……」
雅紀「潤さんの親バカな過保護にさ。大ちゃんと、ニノくんの。もうすぐ結婚するんだよ。仕事をさせてあげたいけどさ。出来れば家庭に入ってよ。っていう心の声が聞こえるね。夏輝さん(小声)」
そう言うと
夏輝さんは苦笑して
夏輝「多分。結婚生活が落ち着くまで。子供が生まれたら、手が掛からなくなるまで。って感じて……仕事復帰は延ばされるのかしら……いつ旦那様の許可が降りるのかしらね?」
翔ちゃんと、るなちゃんの不服顔を見て
月乃さんと、翔歌さんも苦笑していた
智「みんなの想い描く未来って何?」
──
後日
介護サービス会社が、施設から業務を引き継ぐ事が決定したって連絡があったの
市の職員で、希望する人は会社側で雇うそう
私とるなちゃんは
嬉しくて
涙して
喜んだの