第97章 愛しています。結婚して下さい(智&翔)
智「翔ちゃんは、時々、色んな事や柵から解放されたいとか考えてるオイラに、翔ちゃんには捕らわれていても構わない。って思わせてくれる唯一の人で。 そんなオイラを好きだって言ってくれる稀有な人で。気持ちをざわつかせる事が出来る唯一の人、なんだからね?」
翔「そうなのかしら? 少し前にも言ってくれた言葉ね智さん」
うん。ストレートな言葉で伝えないとダメだね
智「翔ちゃん、愛しているよ」
一瞬ピクッて固まったけど
翔ちゃんの大きな美しい瞳にみるみる涙の雫が溢れて来たから……
俺の言葉は届いたんだね
翔「ウソ……」
智「……は言わないかな」
デジャブ
なんか、初めてキミに
『好きだ』
って伝えた時と、同じやりとりだなぁ
なんて思っちゃった
智「大野智は櫻井翔さんを愛しています。もう泣かせたりしないんだ 。永遠に守り抜くと誓います。永遠に傍にいて……二人で助け合って生きて行こう。櫻井翔さん、大野智と結婚して下さい」
時が止まったんじゃないか……って感じるほどの静寂な中
翔ちゃんの左目から涙がスーって
頬を伝う涙……ジッと俺を見つめる翔ちゃん
翔「櫻井翔は大野智さんを愛しています。私も永遠に貴方を守り抜くと誓います。永遠に傍にいて下さい……二人で助け合って生きて行きましょう。大野智さん、櫻井翔と結婚して下さい」
月乃さんに
翔ちゃんと話がしたいと
お願いすると
月乃『翔ちゃんを幸せにしてあげてね。智くん』
と言われて
智『約束します』
そう誓わせて頂いたんだ
嬉しくて涙が出た
ねぇキミの顔を見せて……
俺は自分のマスクを外して
翔ちゃんの座るソファに少し離れて座ると
右手を伸ばして
翔ちゃんのマスクを外して
翔ちゃんの方へ体を寄せると……
チュッ
キスを送ったんだ……
ずっと一緒にいてね
翔ちゃん
翔side
初めて逢った時から
心の中に不思議な風を送ってくれた智さん
初恋? ……だったのかな……
私プロポーズされたの?
夢みたいだよ
そして
ファーストキス……
こんなにも幸せでいいのかな?
智さん私を選んでくれて
ありがとう
涙溢れて止まらないよ……
ずっと一緒にいて下さいね
智さん