第83章 私悔しい!と、すげぇ破壊力…智&翔
智side
PM18:30
仕事を終えてスーパーで買い物して帰宅して。シャワーして
-トゥルルル-
翔ちゃんに電話を掛ける
翔『はい』
智「ただいま翔ちゃん」
翔『お帰りなさい智さん』
帰宅して、一息付いてから翔ちゃんに電話を掛けるのが、オイラの楽しみ
買ってきた刺身の盛り合わせに、ビールを用意して
オンラインを繋いで
翔『お疲れ様でした。智さん』
毎回この言葉で疲れもぶっ飛ぶんだ
このご時世だから仕方ないんだけどさ……直にこの言葉 言ってもらえないんだよ?
もうなんでだよ!
って思っちゃうオイラがいて
智「翔ちゃん大丈夫なの?」
翔「……相葉先生に話を聞いてもらって。自分の想いをもっと出しなさいって言われたの」
相葉先生ね。確かに
『翔ちゃんをお願いします』
って頼んだのオイラだけどさ……
ちょっと、嫌だな……
って、ムってしちゃうオイラ自身の小さに
オイラってバカだな
って思っていると
翔『凄く怖いの……逮捕……そこまでの事を望んでいたかな? とか……』
智「うん」
翔『お年寄り達に対して行なって来た行為は到底許される事じゃないもの……仕方ないよねって ……るなちゃんも同じなの……ここまでの事態になる前に。なんで訴えて来た事分かってもらえなかったんだろう……態度を改めてくれていたらここまでの事態にならなかったのにって……智さん……色んな訳の分からない感情が渦巻いてるの」
智「 オイラも……ヤッタ! ……って思ったの一瞬だけだったよ。こんな重い事受け止めるには、余りにも事が重大すぎてさ……」
翔「ええ。でも……やっぱり、お年寄り達を苦しめたのは許せなくて……るなちゃんを ……病気になるまで追い詰めて許せないのっ! 一生懸命助けてくれた智さんの想いを汲み取る事もしないでっ! 許せなくてっ! パパの想いを全然理解しようとしないでっ! 許せない! って」
智「翔ちゃん自身の事は? 自分が入ってないじゃんか。オイラは許せないけどね」