第82章 私悔しい!と、すげぇ破壊力…和也&るな
和也「るなちゃん自身の事は? 自分が入ってないじゃん。俺は許せないけどね」
るな「…… あの人が許せないのはもちろんだけど……施設の他の職員達。施設の対応。そして、会社の態度も許せないの」
和也「全く同じだね。るなちゃんを病気になるまで追い込んでっ……翔ちゃんを命を落とし掛けるまで追い込んでっ…… 本当に後味悪いよ…… もう、それ相応の罰を受けてもらわないと…… だから司法の場で裁いてもらって、施設と会社がどう変わるかは見届けるまで終わらないけど……もうさ。そこに捕らわれてばっかいらんないよ。 新しいトコに進まなきゃ……」
るな 「私も新しいトコに進みたいよ。進む為に言うね……私毎日苦しかった……何でそこまでされなきゃいけないの? って……十二指腸潰瘍になるまで追い詰められて ……今だってお腹が痛くて……悔しいよ……カズくん……私悔しい! でも、正義が不正義に勝ったんだもん! これでやっと次のトコ進めるよ! 進むんだから!」
和也「 るなちゃん。強くなったね。 頑張ったね。 自分の想いが言えて偉かったね」
るな「本当に強くなったって思ってくれる? だったらカズくんのおかげだよ! 私をいつも励ましてくれて。見守ってくれて。カズくんがいたから……私は強くなれたんだよ!」
和也(……)
すげぇ破壊力……
そう来ますかね
もっと、自分の想いを
遠慮なくベラベラ話しなさいよ
って思ったけど……
強烈過ぎません?
けど
時々強烈なモノ落として来て
俺を驚かせてくれる
るなちゃんが好きなんだから
和也「るなちゃんは、 天邪鬼で、時々、何考えてるか分かんない。とか言われる俺の事を好きだって言ってくれる稀有な人で。 物事に冷静沈着だって自負しているさ。俺の気持ちをざわつかせる事が出来る唯一の人、なんだからね?」
お返しにそう返して上げました
ポッ
漫画みたいに
分かり易いリアクションで
頬っぺたを真っ赤にした
るなちゃん
可愛いなぁ
まだ、問題が 何一つ解決したわけじゃないけど
さっきまでの憂鬱が
るなちゃんのおかげで晴れたなぁ
なんて思ったんだ