第77章 第91話 二人のパパ.二人のパパと二人のママ
るな「パパにね『守ってやる』『パパって呼んでくれ』って言われて嬉しくて。呼び捨てで呼んでくれるのが幸せで……翔ちゃんが、パパが私を呼び捨てするのは『私とるなちゃんは姉妹だもん』当たり前でしょ? ってニュアンスで言ってくれた時にね嬉しかった……」
和也.智「うん……」
翔「私も中学卒業の時に、生みの母親の話を聞いた時、私にはママだけだもん……パパは亡くなったるなちゃんのパパだけって……同時にるなちゃんのママをママって呼んでいいの? って分からなくなって……高校の一年間はどう二人と接すれば良いか。って悩んだの……」
智.和也「うん……」
るな「その時にね『私にはパパが二人いて、翔ちゃんにはパパとママが二人ずついるなんて! 凄いと思わない?』ってふと思ったの」
翔「今日の朝、るなちゃんがそう言ってくれて……『そうか……私にはパパが二人。ママも二人いるんだ』って思ったらね。どこか割り切れ無くて心の中に刺さっていた棘が抜けて……なんて幸せなんだろうって……」
智.和也(……)
智「さすがっすね。るなちゃん。そんな風に思えるなんて……そんな言葉をパパさんが聞いたら」
和也「翔ちゃんもさすがっすね。パパさん、ママさんは大号泣するでしようね……」
そして
るなちゃんのパパの仁さん……
翔ちゃんのママの翔歌さん……
喜んでくださるよね……
翔「でも……少し不安だな……」
うん。でも翔ちゃん
大丈夫だよ……
少し……驚くだろうけどね……