第67章 遂に…対峙の時⑧
和也side
種橋「これを見せてどうしろと?」
俺達は、監視カメラの事は伏せて
美弥子さんの日記のみを
まず提示したんだ
和也「この日の夜勤は、アナタでしたよね?」
うん。 認めるなんて思ってなかったけどね……
種橋「 冗談じゃないわよ! こんな憶測で嘘書かれて! たまったもんじゃないわよ!」
アナタはね、そう言うだろうけどね。もうね お年寄り達が怒ってるんだわ
《お年寄り達に心から謝罪して、心を込めて介護をして頂きたいです。施設の職員に望む事です》
もっと怒っていいはずの
るなちゃんと、翔ちゃんの要望が少し前に
潤さんから俺のスマホにメールで 送られて来たんだけどね……
和也「富永主任…… この日記の事は、松本さんが判断されて施設長に話される事なので俺からは言いませんけど。この日記を必死に残された小野川さん、勇気を出して俺達に色々な事を話して下さった吉井さん。今も入院されている来栖さん。そして他の年寄り達の思いもしっかり受け止めて下さい。お願いします」
富永「……分かりました」
和也「種橋さん…… アンタには何を話しても無駄だって分かりましたから……最後に一つだけ…… アンタいい加減にしろ! ふざけんな! お年寄りの人権を無視して尊厳を傷付ける様な事しか出来ないなら……この仕事するんじゃない! るなちゃんと、翔ちゃんが純粋過ぎる程に真っ白な心でお年寄りに向き合っている事に、アンタは嫉妬したんだろう? 人にとやかく言われるのが嫌いなアンタだから、俺に自分を否定されて頭に来たんなら、俺に嫌がらせをすればいいだろ! アンタのイライラを彼女達にぶつけんじゃねぇよ! ふざけんな! 何人ものお年寄りを傷付けて…… るなちゃんが身体を壊す迄追い詰めてっ! 翔ちゃんは命を失いかけたんだよっ! …… 黙って様と思ったけど…… 俺達はともかく……お年寄り達の怒りは半端じゃないって事とだけは伝えとくよ!」