第63章 遂に…対峙の時④
智.和也.雅紀side
第2応接室
雅紀side
万全を期す為
大ちゃん、ニノくん、夏輝さんと俺は第2応接室
介護施設の、富永《とみなが》介護主任と種橋職員は別室から
リモートでの話し合いをする事に
和也「種橋さん、この話合いの席にご自身が選ばれた事をどう感じてますか?」
種橋『マジ訳分かんないんだけど。なんなの?』
なるほどね……不遜……
言葉使い、態度……一瞬で人を不快にさせたよ……
智「富永介護主任は?」
富永『出来るだけ丁寧には答えます』
この人は何故この場が設けられたのか?
を考えて無難な答えをして来たね……
ソファーに座り、多少の緊張感を漂わせている富永主任と違い、ふんぞり返っている種橋職員の態度の悪さに夏輝さんが顔をしかめてんの
俺もだけどさ
紙に何かを書いていたニノくんが、向こうさんに分からない様に大ちゃんに見せて
大ちゃんは少し離れた場所にいた俺達にと、紙を右側にスライドさせたから、画面に映らない様に取りに行って
《施設長は、職員達に俺達が会話を録音している事とか。話てないかもしんない》
智side
《だね。オイラもそう思う》
そう紙に書いて二宮くんに見せて、同じ様に相葉ちゃんと、夏輝先生にも見せたんだ
しかし……危機感がなさ過ぎね?
介護サービス会社と同じ……
職員を守る気がないし……
これ迄起きた事を重く受け止めてたらさ、改善する方向に向かうだろうよ?
職員に施設内で起きた問題を伝えて、対応や態度を改める様にって注意や指導するもんじゃねぇの?
和也side
反省なんか
一つもしてない訳ね……
虚しいよね……
人の心痛みを痛みとして感じる事の出来ない
可哀想な人達に対峙するのって……