第1章 ⚫おい、起きてるんだろ?【リヴァイ】
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逃がさないとばかりに、私の舌を兵長が捕らえて離そうとしない。
滑らかな舌が私の口内で暴れ、キスだけで全身をビリビリと襲うような快感が襲う。
足に力が入らなくなり地べたに座り込みそうになった私の腰を、兵長が軽々と片腕で支えた。
「おい、これくらいでイきそうな顔してんじゃねぇ。」
唇の横から垂れていたお互いの唾液を、兵長がペロッと舐め取る。
「はっ、はぁ…っ、もっ、もう無理ですっ。」
「何を言ってやがる、お前が抱けと頼んできたんだろうが。来い、俺の部屋に行くぞ。」
腕を引かれ、早足で兵長の自室に連れて行かれる。
綺麗に整頓された部屋に入ると同時に上の服を全て脱がされ、顔が熱くなる。
両手で隠そうと試みるが、呆気なくその腕を兵長に取られ、壁に押さえ付けられてしまった。
「兵長…っ恥ずかしいですっ…!」
「…悪くない。いい眺めだ。」
その瞬間、私の胸の先端に厭らしく吸い付いてくる兵長。
「やぁっ…!ぁあっ…んっ、やめっ…。」
涙目になりながら兵長に訴えてみるが、私の反応を楽しむかのように、上目遣いでずっとその行為を続けている。
その鋭い目を見ただけで下半身はキュッと疼き、下着が秘部に張り付く度ひんやりとした感触に、今までで一番愛液が溢れている事に気付かされる。
「っ……!」
ベッドに押し倒された私は急いで上半身を布団で隠すが、目の前の兵長はクラバットやシャツを次々と脱いでいる。
視界に映り込んできた逞しい腹筋は、私の興奮を更に引き出させた。
「隠すんじゃねぇ、見えねぇだろうが。」
「あっ…!」
衣類を脱ぎ終わった兵長に布団を剥ぎ取られ、壁に追いやられた私は唇を奪われる。
「んんっ…。」
全ての衣類を脱がされ、耳から首と順に舌を這わされた私の声は次第に大きくなっていった。
「へいちょっ、あぁっ…んっ…。」
「感度はかなり良いみてぇだな。一体誰に教わった?」
「……っ。」
昔一人だけ恋人は居たが、行為でこんなにも高揚した事は無かった。
こんなにも体が反応するのはきっと兵長だからだろう。
「…まぁいい。今は俺だけを見てろ。」