第5章 お泊まり N総受け編
「カズ、俺さ、カズのこと好きなんだ」
「じゅん、くん…」
ソファーに座ってクッションを
抱きしめて困っているにのに
松潤が真剣に話した。
にのの目には涙が浮かび始めた…
「…こないだ…俺んち泊まった日さ…」
「…おぼえてる」
「え?」
「ごめ、…酔ってたけど…ちゃんと覚えてる、…」
「そっ、か…俺は、本気だから」
「じゅん…」
「おっ俺も…!にののこと、好き…」
「しょーちゃ…っ」
「この前、にのが甘えてくれてすげぇ、嬉しかったよ…」
「俺もっ!!俺、ずっと好き。にのが大好きだよ」
「あいばちゃん…」
「ふふ、俺も。嫌がられたけど、そんなんで諦めない。好きだよ、にの」
「りぃだ…」
にのは少しの間俯いて何も言わなかった。
「………ごめん、なさぃ…俺、…一番なんて選べない…」
やっぱり答えはこう。
俺たちの予想していた通り。
「…ごめんな、カズ。いきなり4人に告白されるなんて困るよな」
「あの、ね…みんな、好き、だょ…」
「にの、いいんだよ、無理しなくて!」
「違うのっ…」
「にの、俺ら、ここで寝るからベッド行きな!」
「やっ…いや…」
にのはついに涙を流しながら
いやいやと首を振った。
「に…、んっ?!」
にのの隣に座ってた俺に
にのは急にキスをしてきた。
俺を含め、みんなが驚いていると
にのは立ち上がって順番にみんなの前に行き、
他の3人にもキスをした。もちろん唇に。
そして、元居た位置に戻って
またクッションを抱きしめると…
「ごめんなさぃ…っ……だって…みんな、好きなんだもん…っう゛、ぅうっ…」
そう言って本格的に泣き出した…
それを、にのを囲んで見ていた俺らは
顔を見合わせて自然とみんな笑ってた。
「にのー♪」
「ふぇ…?」
「あー!リーダーズルいっ!にのー♪」
「お前ら!にのが潰れるだろ!!」
「カズ♪」
「…ふふ、」
俺がにのに抱きつくと反対側から相葉ちゃんが。
翔くんは呆れるように俺らを怒鳴って
松潤は前からにのの顔を覗き込んで
ニコッと笑って頭を撫でた。
そしたらにのはいつもの
可愛い笑顔を見せてくれた。
「みんなで寝よ…?」
「そうだな」
「わーいっ合宿みたい♪」
「にの真ん中おいで!」
結局リビングで5人で寝た。
にのが嬉しそうに笑ってる姿が
俺たちにとっては一番の幸せっ!
End