第4章 お泊まり SN編
「にの、ベッド使っていいよ」
「…ん?翔ちゃんは?」
「いや、俺ここで寝るし」
「えー、寒くない?一緒に寝よーよ」
「えっ…いや、…マジ…?」
「マジ。翔ちゃんのベッドおっきいから2人でも平気だよ」
「でもっ…親とか、」
「別に良いじゃん。嫌なら鍵閉めちゃえば♪」
「…うん、」
俺が風呂から出てきたら
にのは台本を開いてた。
俺の姿を見てすぐにしまったけど。
「明日もドラマ?」
「うん、昼からね。朝、一緒だよねぇ?」
「ああ、取材な!」
「明日も双子ちゃんと遊ぼっと!」
「そーいやすげぇ懐いてたじゃん!」
「でしょ!?もうね、可愛くて仕方ないの!すげぇ癒しだよ~…」
にのって子供に好かれやすいのかもな。
七生ちゃんにもすげぇ懐かれてたし。
俺からしたらにのが可愛くて
仕方ないんだけど、……//
「ね、もう寝よー」
「今日朝から撮ってたの?」
「んー…今日5時から」
「そりゃ眠いわ。お疲れさん」
「翔ちゃんも早く!」
「待って、マネに俺んチにいるって送っとくから」
「あー…そっかぁーありがとう、お母さん♪」
「さっきまでパパだった人はどこ~」
「あれは役~……翔ちゃん早くー」
先に布団に入ったにのは
もう眠たそうにふにゃふにゃしてた。
翔ちゃんって俺の服を引っ張ってる。
子供みたいに可愛い。
こんなにのが役に入るとパパか…
「にの入るよ、」
「んー…」
「えっ…ちょ、にの…?」
「しょーちゃんー…ふふ…」
「にのっ…寝ぼけてんの…?!」
「うー…」
俺が布団に入るとにのは
俺に抱きついてきた。
冗談かと思ったけど、
嬉しそうに笑ってるし…。
そのまま眠ってしまったようだから
俺は心臓が破裂しそうなのを
必死に深呼吸して抑えた。
久しぶりに見たにのの寝顔は
やっぱり俺にはまだ幼く見えた…
可愛くて、守ってやりたい…そんな顔。
俺は抱きついてきたにのを
素直に抱きしめて眠った。
にの…俺、期待しちゃうよ…?
…しちゃって、良いの…?
End....