第9章 好きの形【分隊長ハンジさん・R18】
私は本当に好きなのに・・・・・・
ハンジさんが信じてくれないなら、
それ相応の対応をする必要があるよね・・・?
なまえは目の前のハンジをみつめると
心の中で不敵に笑った。
なまえは皆が寝静まった頃を
見計らってハンジの部屋へと向かう。
消灯時間はとっくに過ぎていたが
恋人がいる兵士はこうやって部屋を抜け出すこともあるし、仕事が溜まっている物は未だ仕事をしていることもある。
それでも人には出会わないように気をつけた。
ハンジの部屋に着くと
そっと合鍵で扉を開ける。
以前部屋を掃除する口実に貰ったものだ。
「私の気も知らないで信用し過ぎなんですよ」
寝巻きに着替えたハンジは
すやすやと寝息を立てている。
眼鏡はサイドテーブルに置かれ
普段あまり見ることの無い素顔のハンジに
胸が高鳴った。
ベッドの縁に手をかけると
ギシッと鈍い音が出る。
「んん・・・・・・」
ハンジは眉をひそめると寝返りをうった。
まだ起きてはいない。
なまえはハンジの頬に触れる。
うっすらと開いた唇がなまえを誘った。
唇に触れると、そこは丁度良い厚さだ。
普段身なりなど気にしていない筈なのに
何故かふっくらと触り心地のいい唇。
なまえは吸い寄せられるように
ゆっくりとハンジに顔を近づけた。
「ハンジさん・・・・・・・・・・・・んっ」
愛しい人の名前を呼び
そのまま口付けた。