第1章 ずっとそばに【団長ハンジさん・R15】
暫くキスをしたあとハンジの唇がゆっくりと離れ
なまえの瞳をしっかり見据えた。
「私は団長だから、人類のために君を危険に晒してしまうかもしれない」
だから私にこんなこといえる権利はないのかもしれないけど・・・
とバツが悪そうに俯く。
だがすぐに顔を上げると
またなまえの瞳をしっかりと見つめる。
「これは調査兵団団長ハンジ・ゾエじゃなくただのハンジの言葉として聞いて欲しいんだけど、
なまえ、君とずっと一緒にいたい。
私の未来にはなまえがいなきゃダメなんだ。」
そこまでいうとまた苦しそうな表情になる。
「君を守るっていいたい。私の命に変えても他の何に変えてもなまえを必ず守るってここに誓いたいくらいなんだよ。
でも・・・・・・」
「ハンジさん、それもう言っちゃってますよ」
ふふっとなまえが吹き出すとハンジもつられて笑った。
「大丈夫です。
私は必ず生きます。死んだりなんかしません。」
そのために訓練もしてるんですよ?と力こぶを自慢げに作って見せる。
その姿を見たハンジは思わず吹き出した。
「ははっ・・・本当になまえには敵わないね、
頼もしすぎるよ。」
「可愛げがなくて嫌いですか?」
「そんなことないだろう。ますます惚れる」
なまえの唇に再びキスを落とす。
「なまえ、絶対に生きて。
君を離したりしない、
ずっとふたり一緒にいよう」
「はい」
ふたりはお互いの存在を確かめ合うように
今度はお互いに強く固く抱きしめあった。
久しぶりの休暇はずっと一緒に穏やかな時間が流れていった。
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