第9章 好きの形【分隊長ハンジさん・R18】
「ハンジさああぁん!!」
「わぁっなまえ!」
訓練終わりの食堂、
賑わう室内でも一層目立つ声。
なまえは愛しの分隊長、
ハンジを見つけると一目散に駆け寄り
思いっきり抱きついた。
ハンジはその反動で少しよろけるが
しっかりとなまえを抱きとめる。
「ハハっ、なまえは本当に可愛いなぁ」
なまえが入団してから日課となったこの光景に
周囲からも突っ込む者はいなくなった。
初めは無礼ではないか、と
反発する者もいたがなまえの人懐こい人柄と訓練への真面目な姿勢が築き上げた結果だ。
「ハンジさん今日の訓練もかっこよかったです」
なまえは恍惚とした表情を浮かべると
抱きついたまま頬を擦り寄せる。
ハンジはその頭を撫でた。
「なまえだってどんどん
立体機動の腕前が上がってるよ」
「本当ですか!?
もっと頑張ります!!」
瞳を輝かせるなまえに
ハンジは微笑む。
2人は笑顔で見つめ合った。
ラブラブオーラ前回のその様子に
周囲から溜息が漏れる。