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短編集 【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第7章 香り【分隊長ハンジさん・R18】





「なまえー!
早くしないと遅れちゃうよ!」

結局、誘惑に負けた2人は
朝食の時間ギリギリとなり、
食堂へ走って向かわざるを得なくなる。


朝食抜きで過酷な訓練だけはごめんだ。
ハンジもなまえも思いは同じのようで急いで食堂へ向かう。


「ねぇ、なまえ」

「なんですか? 」

忙しい時になんだ、
と言わんばかりのなまえの瞳にハンジは吹き出す。



「あのシャツなんだけどさ、
1週間着続けたやつなんだよね」

「は?」

なまえの顔は隠す気の無い嫌悪感で溢れている。


「言わない方がいいかと思って言えなかったんだけど・・・・・・」


それならずっと隠しておいて欲しかった。
なんだか全身が痒いような気もする。



目の前の上司兼恋人はごめん!
と両手を合わせた。

「ハンジさん。」

「はい」


「・・・ほんっっとうに、だらしなすぎます!
ちゃんとお風呂に入って、服も洗ってください!!」


あまりの剣幕に
謝罪し、項垂れるハンジだったが
なまえの怒りは収まらない。


朝食をとっている時間も尚、
収まらないなまえの説教に
今週だけでも毎日風呂に入ろう、絶対に。

と静かに誓うハンジであった。


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