第6章 出逢わなければ【分隊長ハンジさん・R18】
シュウゥゥ・・・・・・
拘束兵器に雁字搦めにされた目の前の巨人。
巨人が蒸発する煙の中から
浮かび上がる人影にハンジは息を飲む。
「君は・・・・・・」
両手を顔の横で上げ、地上に降り立つ人物のそばにハンジも降り立つと首元にブレードを突き立て、やり切れない表情で彼女を見つめる。
「君が人類の敵だったなんてとても残念だ。
・・・抵抗の意思はないと判断していいんだな?」
ハンジはなまえの立体機動装置を外し
拘束するよう周りに命令する。
顔に巨人化の跡を浮かび上がらせるなまえはそれをまるで意思がないような瞳で見つめていた。
そのジャケットには盾とユニコーン、
憲兵団の紋章が描かれている。