第5章 初めて【科学教師のハンジさん・R18】
ハンジは避妊具を取り去ると
入口を縛りゴミ箱へと投げ入れる。
ぐったりと横たわるなまえの陰部を
サイドテーブルに置いてあったティッシュで拭き取った。
こんな物をきちんとサイドテーブルに置いておく習慣はハンジには無かったが、綺麗に整頓された部屋はここに通うようになってからなまえがしてくれたものだった。
「あっハンジさん・・・、すみません。
そんなこと」
「そのままにしてたら気持ち悪いだろ?」
こういうことをするのは当たり前だよと微笑むと
自らもベッドに横たわりなまえを包み込む。
「辛くない?大丈夫かな」
優しく頭を撫でる大きな掌に
なまえは気持ちよさそうに目を細めながらハンジの胸に顔をうずめる。
「大丈夫です。
ハンジさんと・・・繋がることができて、嬉しい、です。」
段々と小さくなっていく語尾。
ハンジにしがみついているため表情こそ伺えないが髪の隙間から覗くなまえの耳は紅く染まっていた。
その様子に吹き出すと
ハンジは愛おしそうになまえをみつめる。
「私もだよ、なまえ。
なまえの初めてを貰えたことも・・・
こんなに愛おしい人を抱いたのは初めてだよ」
なまえの後頭部に口付けると
ハンジも瞳を閉じる。
そのままふたりとも微睡みの中に溶けていった。
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