第4章 酔い【分隊長ハンジさん・R18】
「ん・・・・・・」
なまえがゆっくりと目を覚ますと
朝日・・・とは言い難いすっかり登り切った太陽が視界に映る。
「あれ・・・」
身体を起こそうとするも起きられない。
ハンジの手足がしっかりと身体に巻きついているのだ。
二日酔いの頭痛こそないが、
何故か自分はシャツ1枚しか着ていないし
なんだか腰が痛いような気がする。
昨晩のことが全く思い出せないのだ。
シーツは乱れているし、
ベッドの周辺には脱ぎ散らかされたズボンやブーツが無造作に放り投げられている。
これは何かやらかしてしまったのではないか、
みるみるなまえの血の気が引いていく。
するとなまえを拘束していた
手足がもぞもぞと動いた。
「んん・・・・・・
なまえ・・・起きてたんだね。」
ハンジは周辺の惨状を見ると
昨日はお互いやっちゃったねと苦笑する。
「ハンジさん、私何か大変なことを・・・」
「あ、やっぱり覚えてないんだ」
あれだけ酔ってたら仕方ないねと
ハンジは笑う。
寝起きのせいか、少し掠れた声と
ふにゃと笑う表情は無防備でとても魅力的だ。
ハンジはそのまま起き上がろうとしたが、
すぐに顔をしかめながら枕に突っ伏した。
「いっ、てぇ・・・」
「は、ハンジさん!?」
「二日酔いかも・・・・・・」