第21章 温泉に行こう【団長ハンジさん・R18】
・・・・・・あぁ、かわいい。
拙い指の動きなんてもうどうでもいいくらい、
乱れたなまえの姿が私を満たす。
涙と涎と、お湯だけではない液体で顔をぐずぐずにさせながら私に応えようと必死に舌を絡めてくる姿も、いじらしくて自然と子宮が閉まるのを感じる。
「君だけだよ。」
「あっ、はっ、な、に・・・」
「いいよ、もう逝こう。」
なまえの一番感じる部分をぐりぐりと刺激してやると、一層甲高い声と共に身体は震え、なまえはこと切れた。
完全に力の抜けた身体を抱きとめると、出したままのシャワーで残った泡を丁寧に流していく。陰部もできるだけ綺麗に流した。
眼鏡を掛けると鮮明になった視界で彼女を抱きかかえて脱衣所へ行き、タオルを手に取り彼女以外に絶対使うことのない力加減で優しく水分を拭き取った。備え付けの不思議な衣服を身につけ、なまえも着替えさせると布団へ運んだ。
すっかり気を失っているなまえに申し訳なく苦笑すると、もう一度風呂場へ戻り眼帯を回収する。
眼帯を付けるために鏡の前に立つと嫌でも左眼が目に入った。
癒えることのなかった破片で損傷した皮膚は変色し、綺麗とは言えない白濁に濁ってしまった瞳は到底見られるものではない。
この傷を見る度に、否応にも思い出すんだ。
守り切れなった仲間も、部下も。
だから誰にも見せたくなかった。
眼帯で蓋をして、一時でもなかったことにしてしまいたかった。
でもなまえの唇が慈しむようにこの瞳に触れた時、
その両の瞳から涙を流した時、
少しだけ心が軽くなったような気がしたんだ。
こんな私の全てを包み込んで受け入れてくれる君を。
私は、君の誇れる私でいよう。
眼帯で傷口に蓋をすると部屋へ戻る。
布団からはなまえが寝返りでもうっているのか布擦れの音が聞こえる。
目覚めたら結局風呂を十分に堪能できなかったことを
顔を真っ赤にさせて怒るだろうか。
その情景は簡単に目に浮かんで顔が緩む。
君はどんな私のことも決して醜いとは言わない。
きっと、どんなに酷くしても
君は私からは離れていかないだろうね。
そんな君に甘えているよ。
朝目覚めた開口一番を期待しつつ、
明かりを消すとハンジは愛しい人の眠る布団に潜り込んだ。