第15章 溺れる【分隊長ハンジさん・R18】
なまえはベッドの上で身体をよじらせるとハンジから目を背けた。
「も、気持ちよすぎて無理」
布団の中に丸まって顔を隠すなまえにハンジの中で欲がむくむくと膨らみ上がっていくのが分かる。
無意識にやっているならとんだ化け物だ。
「その顔禁止!」
「え、きゃっ」
なまえのワンピースも、自身の衣服も素早く脱ぎ去るとなまえの上に覆いかぶさり脚を開かせた。
ついでに眼鏡をサイドテーブルに置く。
脚を絡め、なまえの陰部と自身の陰部を擦り合わせる。
二度達しいつもより粘着質に纏わりついてくるソコはハンジの行為になまえが満足した証で。
貴族の男なんかに無防備に身体を触れさせるなまえに怒っていたはずなのに。
少しくらい痛い目を見させてやろうと思っていたつもりが最終的にはなまえを求めている自分につくづく彼女に溺れていると感じると腰を上下に動かし始めた。
「っ、ほんと、君の無自覚さには呆れるよ」
「あっ」
「誰のおかげで今日は助かった?」
「んっ、ハンジさん・・・!」
切羽詰まった声で、表情で、
私の名前を必死に呼ぶ彼女が心から愛しい。
快楽の波が押し寄せる中、ハンジはそう思いなまえを貪った。
「なまえ・・・っ」
「っ、あ」
限界が近いことを告げるハンジの掠れた声に朦朧とする意識の中でハンジを抱き寄せた。
お互いに身体を震わせるとハンジの唇が瞼に優しく落とされる。
そのまま額に、頬に、順に落とされると耳元で唇が動いた。
「もう誰にも触らせないで」
「ん・・・っ」
首筋にチクリとした感覚を感じると肉眼で確認することはできないが所有の証を刻まれたのだと理解する。
この場所はシャツを着ていても見えてしまうと、抗議の声は微睡みの中に消えていった。
「ふふ、敵わないなあ、君には。」
疲れ果てて寝息を立てるなまえの髪にハンジは口づけるとそのまま一緒になって眠った。
翌日、夜会での一部始終を直接目にして後処理に追われ、軍服のシャツから除く印を見て大きく溜息を吐いたエルヴィンによって二度となまえが夜会に連れていかれることはなかったという。