第12章 頭痛【団長ハンジさん・R18】
「ん・・・・・・は、声っ出ちゃ・・・っ、あ、」
なまえの口が開いた時、
咄嗟に舌を絡めた。
なまえがくぐもった声を上げると
私の指を締め付けながら膣がうねる。
身体を震わせながら
恍惚とした表情を浮かべるなまえに
達したのだと分かった。
なまえは肩で息をすると
私の肩にコツンと額をのせた。
「ハンジさんのこと、イかせたいのに・・・・・・」
「まだまだ負けないよ。」
もう若くないけど。
と付け足すとなまえは吹き出した。
「案外、根に持ちますね。」
なまえは私の蜜で濡れた手を
私の背に回すと膝に跨り
顔を近づけた。
「ハンジさんがどんなおばあちゃんになっても
きっと好きですよ。」
「そうなっても、
こうして一緒に居られるかな。」
頼りなく放たれた私の言葉に
なまえは困ったように笑う。
「ごめん。
そんな顔をさせなかったわけじゃ」
「ハンジさん」
なまえの顔が近づくと
左眼を覆っている眼帯に
そっとキスが落とされる。
「私はずっと離れたりなんかしません。」
力強く微笑むなまえに
何も感じないはずの左眼が
じんわりと温かくなっていくように感じられる。
後ろ向きになるのは歳のせいか。
この子がいればきっと大丈夫。
愛しい人の身体を抱き寄せると
しっかりと、だが壊れ物を扱うように優しく
腕の中に包み込んだ。
どうか、この子だけは。
この腕の中から零れ落ちていきませんように。