第3章 誰も知らない ★
「おはよー」
「おはようリーダー」
「にの~♪」
「はいはい、重いからどいて」
「…なんだよー」
嵐の楽屋。
今、リーダーの大野が来て
みんな揃ったところである。
大野は嬉しそうに恋人の二宮の
隣に座り、ギューッと抱き付いた。
が、二宮の反応はいつもと変わらず
素っ気なく冷たい感じだ。
「リーダー!寝る前に順番確認しときなよ!!」
「…はぁい」
普段の2人はメンバーから見ても
二宮が大人で大野が子供のよう。
いつも二宮が大野のお世話をしている。
「にのぉー…」
「んー。頭は良いから腕はやめなさい」
「んー…」
大野は二宮の膝に頭を乗せて
腰に腕を回した。
二宮に怒られると素直に
腕を外し、気持ちよさそうに眠る。
大野が眠ってしまった頃、
二宮は楽しそうに大野の髪の毛を
ふわふわと撫でて過ごすのだ。
「さとっさんほんと可愛いな…(笑)」
「にのいいなぁ、リーダー可愛いでしょ」
「まぁねぇ…♪」
「一回で良いからリーダーが喘いでるとこ見たいなー」
「んふふ…だめー。」
本人には素っ気ないくせに
大野が寝てしまうと
優しい目で大野を見ている二宮だった。
「リーダー!リーダー!!」
「んあ…」
「起きろ、取材始まる」
「んー…」
「早く!」
「んぅー…ちゅ~して♪」
「…バカじゃないの。早く起きろバカ!」
「…うー…」