第2章 公開中 ★
>>side:Satoshi
「ねぇー…にのちゃん」
「…………」
「ねぇねぇ…」
「…………」
「ねぇー!起きよーよー」
「……なにあんた…」
今、番組収録が終わって
楽屋に戻って来て、
次の雑誌の取材の時間を待ってる所。
一人の楽屋で暇だったの、オイラ。
だからね、恋人のにのの楽屋に
遊びに来たんだけど…
「…なんでいんの」
冷たいよね、恋人だよ?オイラ。
楽屋のドアを叩いたら返事がなかった。
だから、勝手に入っちゃったの♪
そしたら、にのはソファーで眠ってた。
にの、最近、楽屋でよく寝てるの。
でもオイラとしては寂しい訳よ。
2人で会える時間も最近は少ないし。
だからイチャイチャしたいじゃん!!
「一人じゃ暇なんだもん」
「…俺は寝たいの。あんたも寝たら」
「今日は眠くないー!にのー!!」
「っんだよ!!うるせぇなお前!!」
「あ、起きた。」
「っ、……は…なんなのもう…」
にのは諦めたのか、
オイラに向かって怒鳴ったあと、
ゆっくり起き上がってくれた。
「…で、なにすんですか…」
「なにって?」
「…俺を無理やり起こして何もないことはないよね?」
「……………」
「……寝る。」
「あー!!だめだめ!!!」
ちょっと機嫌がよろしくないね。
まっ、そんなの今のオイラに
関係ないんだけど♪
「…いいことしよーね♪」
「……それは俺にとって少なくともいいことではないよね?」
「えー、いいことだよ?」
「っ、!!」
ソファーに押し倒しちゃった!
冷静に棒読みのセリフを言う、
にののせいだもん。