第25章 2つのカップル ★
「あり得ないでしょ。そんな寂しくさせた?やることヤってんじゃん家では」
「…ん…」
「…最低。最悪。どんだけ盛ってんの?俺とので足りないんなら一人でヤっとけよ!!」
「………」
「…はぁ…もう…なんなのよ…」
一度眠って起きた二宮はご立腹だ。
当たり前なのだが。
松本を目の前に座らせて…
これは本気でヤバいパターンだと
他の三人も固まっていた。
「ごめんなさい…別れよ…それくらい最低なことした…」
「…えっ…松潤!?」
「仕方ないと思う。かずがこんな怒るのも初めてだし、俺は最悪な人間だから」
「ちょっと待ってよ…え?にの…!」
「まさき…」
話を聞いていて、相葉が焦り始める。
自分に責任を感じているからだ。
「…分かった。」
「ん、…ほんと…ごめんな…」
「待ってよ!!ダメだよそんなの!!二人は別れちゃダメ!!二人でいて幸せそうでっ…そんな二人見て俺もって…二人に憧れて俺っ…やっと翔ちゃんに告白出来たのに!!ダメだよぅ…俺のせいで別れるなんてやだぁ…!!」
「まさき…」
相葉は泣き崩れながらも必死で訴えた。
「ちょっと…分かったとしか言ってないでしょうよ。つーか…知ってたの…?」
「っぐす…ん…知ってたよ…だって…二人はあんま絡んだりはしないけど…いつも分かり合ってたもんっ…お互いを見る目が…優しかったもんっ!!」
「…そんな駄々漏れてたんだ。相葉くんに気付かれるほど…」
「だから別れないで!!許してあげて、にのお願いっ…」
「………」
「相葉くん、いいよ…もう。それに、相葉くんは悪くない」
「松潤…!!」
「…何がいいの?」
「え…だから…」
「…潤は…俺じゃなくてもいいんだ?」
「…無理だよ。俺はかずのこと愛してるもん…。かずに捨てられたらもう…ずっと独りだろうな」
「捨てるとか…俺を悪者にする気?」
「あ、…いや…」
「…1ヶ月、えっち禁止。一人でヤるなら俺の目の前でヤって。一人でヤったら1ヶ月延長するから」
「えぇ…」
「なに、俺だけの前じゃ不満?三人にも見てもらってもいいんだよ?」
「いやっ!!かずの前だけで充分ですっ…」
「…そんな簡単に…嫌いになれたら苦労しないよ」
「かずっ…!!愛してる!!…ごめんな…」
「…ん。」
二宮はふわっと松本に抱きつき
首筋に顔を埋め、呟いた。
松本の目には涙が浮かんだ…
End