第25章 2つのカップル ★
二宮と松本は、あの二人よりも
ずっと前から付き合っている。
相葉ら二人からの報告があったとき、
二宮らのことを知っていた大野が
ついでに言っちゃえよ。と
軽いノリで進めたのが
暴露の原因なのだが。
隠していたのだから当たり前だが、
二人は楽屋や仕事場では全く
恋人らしい面は見せなかった。
それは勢いで関係を言ってしまった
今も同じ。いつも距離を取っている。
だが気持ちは違った。
松本はいつでも、もっと
二宮の近くにいたいのだ。
でも二宮が恥ずかしいと
拒否していた。
今みたく、二人きりの
メンバーがいない場所や、
家では、本当に甘えん坊で、
ちゃんと近くにいてくれる
二宮だからこそ、松本も
強くは言えなかったのだ。
でも本当はあの二人みたいに
いちゃいちゃして、
見せつけてやりたいと思っている。
だが、二宮が大切だからこそ、
嫌がる二宮に強く出られない…。
「「ただいま~」」
「お!お二人さんデートですか~♪」
「うるさいよ翔くん」
「まぁね~うちの潤くん寂しがりやだから俺が出ていったら着いて来ちゃうの♪」
「かずっ…!?//」
「んふふ…♪」
行動は見せないが、言葉では
たまにデレてみせる二宮に、
松本はいつもドキドキしっぱなしだ。
―――――――――――――
「…ねぇ…松潤はさ…上、だよね…?」
「…なにが?」
「いや…あの、分かってるくせに!」
「ふふ…そうだけど、なに?」
「あの、その…どうやって…」
「え、ヤり方知らないの?!っつかヤってねぇの…?」
「ち、違うよ!!…早くも、まんねり…っていうか…もっと、気持ちよくさせてあげたいの!」
「ふ~ん…そういうことね。優しいなぁ相葉くんは」
「松潤だって!にのちゃんには甘々じゃん!」
「そんなことないよ?たまには鬼畜だったりするよ。手、縛ってヤったり…目隠しして玩具突っ込んでやったりとかね。」
「うっ…そ…!?そんなっ…え?」
「ご存知の通り、ドSですから、俺♪それに、かずは家ではあんなじゃないからさ。俺にべたべただもん」
「へえ~…でも…すごい…」
「……ヤりたくなってきたなぁ…俺だって…あんたらみたいに見せつけてやりたいの」
「…あ…なんか…ごめん//」