第18章 呼び方
「あれ。…にの、マネくんが探してた」
「……ん。」
「ん?」
「んーん。ありがと」
「……」
みんなより早く楽屋に戻っていた二宮。
次に入ってきた松本が話しかけると
二宮はその言葉を聞いて楽屋を出た。
雅「あー、にのちゃん、マネくんが」
和「ん、聞いた。なんだろ」
翔「昼の弁当、にの食えねぇやつっぽい」
和「そんなこと?」
智「それもだけど、現場が!わーって言ってた」
和「現場?…まぁ行ってくる」
雅「行ってらっしゃい~」
-楽屋
雅「美味しい♪」
翔「めっちゃうまいな、今日」
雅「ね。なんかあった?特別?」
潤「普通の日だよなぁ」
ガチャ
雅「にのおかえり~」
和「ただいま」
翔「大丈夫だった?マネくん」
和「うん、まぁ、大丈夫。多分。」
智「ドラマ?」
和「ん、なんかトラブって止まってるらしい」
潤「大変じゃん」
和「んー…まぁ、俺行っても変わんないし。まだ行けないし。」
翔「飯はー?にの、これ食うの?めっちゃうまいけど」
和「今日なんか豪華だね?どうしたの」
翔「わかんね」
和「とりあえず…寝るかな」
智「おいらも寝よ」
潤「飯は?食えよ、なんか」
和「……あとで」
潤「おーい。にのー。」
和「……」
潤「絶対食わねぇな」
収録の合間の空き時間、
二宮は部屋の隅っこで
ご飯も食べずに小さくなって
眠っていた。
朝方にドラマの撮影が終わり
家に帰る暇もなくこの現場に来た。
朝ご飯もろくに食べてはいないが
昼ご飯すら食べずに睡魔に負けたようだ。
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潤「にの。おーい、そろそろ起きろ」
和「……ゃ…」
潤「嫌じゃない」
和「…なんで…」
潤「え?」
和「……なんでもない。ふぁああ~…よく寝た…」
雅「にのちゃん!おにぎりあるよ、梅」
和「やったー、ちょうだい」
翔「マネくんが置いてった」
和「いい子だねぇ」
翔「ねぇ」
潤「……」
松本は二宮の様子に違和感を
覚えながらも、おにぎりを頬張る
二宮を見て安心していた。