第17章 発熱
「あ″ー…」
翔「…風邪?」
和「うん。」
智「あらぁ」
和「毎年絶対風邪ひくから」
雅「にのちゃんドライ」
和「そう?」
松本が風邪で体調不良だ。
自分に苛立っているのがよく分かる。
ほかのメンバーは少し離れて
心配そうに会話を繰り広げるが
二宮だけは飄々としている。
和「食べた?」
潤「にの食べないの?」
和「食べたよ?潤くん来る前」
潤「えー…なんだ…」
和「薬飲んだ?」
潤「飲んだら眠くなるもん」
和「ならんだろ、あんだけ動いてれば」
潤「………」
和「飲みなよ。3食後でしょ」
潤「んー…」
和「ん?」
潤「…飲むよ。」
和「はい」
鍋を食べていた松本の元に
二宮はさっと寄っていって声をかける。
本当に1番心配してるのは二宮なのだ。
あまり態度からは分からないが
松本にはちゃんと伝わっていた。
翔「無理すんなよ」
雅「俺ら声出すし。ね!」
智「うん。煽りとか代わるから」
潤「ありがとう。ごめん」
和「笑って。」
潤「うん」
和「行こう」
5人の団結力は半端じゃない。
自然に突然でもフォローできる
高いスキルを全員が持っている。
1人に異変があれば全員で乗り越える。
それが5人の普通なのだ。
それが生のコンサートでも変わりない。
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潤「今日はみんな、ありがとう」
翔「とんでもございませーん♪」
雅「ひゃひゃ!ございませーん♪」
智「がんばったね!」
潤「ありがとう、リーダー」
智「楽しかったね~♪」
潤「うん。ふふっ」
和「早く戻って休んだら」
潤「…そうする。…にのは?」
和「んー?…なに?」
潤「………」
和「…ふふっ…」
潤「なんだよ…」
和「一緒に帰るよ」
潤「……別にいい」
和「あ?じゃあ飯行くかな」
潤「………」
和「1人の方が喋らなくていいかもね」
翔「優しくしてやれよー」
和「いつも優しいよ、俺は。ね?」
潤「…にの…」
和「…嘘ですよ。帰るから。そんな顔しないで」
潤「……ん…」
和「…別にとか言うからじゃん」
潤「…………」
翔「ふたりとも素直じゃないと大変だな」
雅「ふふふ…かわいい。ふたりとも」
智「ふふっ…」