第16章 眠れない ★
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「あー、イっただろ。」
「………」
「おーい。もっかいイく?」
「いい…もう、」
「大丈夫?」
「ん…?」
「ふふっ…ヒクヒクしてるよ?」
「っ…//はやく抜いて…!」
「やだ。俺もイかせてよ」
「外でイけよ…」
「…そんなこと言っちゃう?」
「あっ…ごめんなさい!ごめんって!もっ…ぁあッ//」
「さ、い、ご…っ!」
「アッ…アッ//んぁあ!//」
「っくぅ…//」
力が抜けていた二宮を起こすと
素早く後ろから挿入しなおし
突き上げた松本。
二宮はもう力が入らず、
上半身は布団に伏せた状態だった。
松本がイくと、二宮もつられて
2度目の絶頂を迎えた。
「ふふ…きもちよかった?」
「…ん…」
「俺も♪」
「……」
「…かーず。寝ていいよ」
「…ん…じゅん…」
目を閉じてじっとしている二宮の
頭を松本は優しく撫でる。
二宮は嬉しそうな表情で
松本の名前を呼んだ。
眠ったように見える二宮に
布団をかけて、松本はそっと部屋を出た。
「…起きたか」
「…起きてたよ」
「だよな。飲むだろ?温まるよ」
「なに…?」
「ホットワイン…♪」
「ぉー…♪おいしそぅ…」
「起き上がれる?」
「ぅん」
「パンツはいてー」
「…シーツぬれたぁ」
「そーねぇ。かずくん2回もイったから」
「…2回目は無理やりイかされました」
「ま、それはおいといて。おいで、」
ズボンをはいた二宮を呼び寄せ
Tシャツを着せる。
二宮はされるがままに甘えている。
ぴとっと松本に抱きつく二宮。
ぎゅっと腕に力を入れて抱き締め、
軽く唇にキスを落とした。
2人きりの甘い雰囲気だ。
「飲んでて。洗濯機入れてくる」
「新しいのは?」
「そこにWの敷パットある」
「はーい」
「いいよ、俺やるから」
「早くキレイにして一緒に寝るの」
「…ふふ…ありがと」
「この敷物気持ちいー」
「だろー?」
「…じゅんくん」
「んー…よしよし」
「…寝ていいからね」
「ぅん、」
二宮は布団の中で松本の腕枕で
心地よさそうに甘えた。
松本は二宮の頭を撫でたり
背中を摩ったり…こちらも
目を閉じて気持ちよさそうだ。
確かに、睡魔がきていた。
二宮の言葉にハッとしたが、
普通を装い、ぎゅっと二宮を
さらに引き寄せた。
今日、松本は眠る気はなかった。
二宮を見ていたかったのだ。