第34章 ぎゅってして
潤『…は?なに、どういうこと…』
メンバーからの電話に
松本は明らかに動揺した。
マネ「どうかしましたか…?あ、」
潤「…出て、それ」
マネ「はい」
潤『で、大丈夫なの?かず…』
翔「大丈夫……んー…気丈に、振舞ってる感じ…」
潤『…すぐ行く。病院メールして』
翔「分かった」
マネ「急ぎます」
潤「病院聞いた?」
マネ「はい、とばします」
ロケ中の事故で、二宮が病院に
運ばれたと櫻井から松本に連絡が入った。
二宮の恋人の松本は
マネージャーが運転する車で
すぐに病院に向かった。
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翔「松潤!」
潤「翔さん…どういうこと?何があったの」
翔「突風が吹いてさ…機材が倒れて…、ちょうど傍ににのがいたんだよ…」
潤「下敷きになったってこと…!?」
翔「そぅ…でも、頭は打ってないみたいだから多分心配ないって…。一応、明日検査はするみたい」
潤「会えるの?」
翔「今、怪我の手当してるからもうすぐ会えると思う…」
潤「怪我って…」
翔「腰が…あと、足も、…歩けなかったから…」
潤「…かず……」
病室で待つように言われた2人は
今日、二宮が泊まるであろう個室に入った。
トントン…
雅「…おはよ…」
智「おはよ…」
大野と相葉も連絡を受けて飛んできた。
ちょうど、仕事で一緒にいたのだ。
雅「にのどうなの?大丈夫なの?」
翔「スタッフに大丈夫大丈夫って、気丈に話してた…」
智「いまは?」
翔「処置中…もうすぐ来ると思う」
智「松潤…大丈夫?」
潤「…俺は大丈夫だよ…」
雅「とりあえず…命に関わらなくてよかったけど…」
翔「松潤には軽く話したんだけど、突風で倒れた機材がにのに当たって…下敷きになっちゃって…」
「「えぇ…」」
一緒にいた櫻井が事故の状況を
話していると、二宮が病室に入ってきた。
和「…わ、勢揃い…」
潤「かずっ…大丈夫なのかよ!?」
和「…だいじょぅぶ…泣かないでよ、ちょっと擦りむいただけだよ」
潤「嘘ばっか…」
和「ふふ…それは言いすぎたかな…ちょっと、怪我しちゃった…」
翔「腰…?」
和「と、足だね…ちょっと縫ったみたい」
雅「え…」
和「あ、大丈夫だよ?神経とかは大丈夫みたいだし、傷が治れば治るから」
ストレッチャーに寝かされて
部屋に入った二宮は
メンバーを見てニコッと笑っていた。
松本は涙目だ。