第32章 眠気
さらにしがみついてきた二宮を
引き剥がし、松本は二宮の頬を
下から片手で掴んで上を向かせ、
むにむにと手を動かした。
和「う……」
潤「ふふ…かわいい。ご飯食べよ?」
和「……ぅ…」
潤「かずー。」
和「…いひゃい…」
潤「痛いなら起きなさい?」
二宮はされるがままで
また目を閉じてしまった。
翔「にのかわいい~。」
雅「ほんとに眠たいんだねぇ」
潤「でもご飯食べなきゃさぁ…」
翔「それはそうだなぁ」
潤「ね、かず、食べたらまた寝ていいから。」
和「…ぅひになぅ…」(牛になる)
潤「ふふ!ならねぇよ」
和「………」
潤「食べないと、ちゅーするよ?」
和「…ん…」
潤「ん?」
和「……んー、ぃぃょ…」
潤「は?みんないるのに?」
和「……しないの…?ちゅ…」
潤「ん!…おまえ…」
半分脅すような松本にも全く怯まず、
二宮は自分から首を伸ばして、
松本の唇にキスをした。
雅「わー!」
翔「久々にみたな…」
智「ふふ…にのかわいい」
潤「かず!!起きなさい!」
和「……おこった…」
潤「ばか」
和「…ばぁかばぁか」
潤「おまえだよ!」
和「またちゅーしていいの?」
潤「…おこるよ?」
和「もうおこってるもん。」
潤「………ちゅっ、ン、」
和「ンぁっ…や!!」
潤「、は…。ちゅーするんでしょ?」
和「…やらしぃ…//」
潤「あれ、あかいですよ、二宮さん?」
和「………//」
智「松潤の勝ち…ふふ!」
翔「やらしいな、こいつら」
雅「仲良いねぇ♪」
松本はもう一度、前よりも力強く
二宮の顎を持ち上げると
素早く一瞬舌を入れ口付けた。
二宮は慌てて松本を引き剥がし
睨みつけたが、顔は赤く染まっていた。
潤「…あんまり可愛いことしないで?ほんとはこんなもんじゃ、足りないんだよ?」
和「……ごめん…」
松本にぎゅっとされ、耳元で
優しいトーンで呟かれた二宮は
急に素直になる。
潤「はい、ご飯食べよ?腹減ってんだろ?」
和「ぺこぺこ…」
潤「ふふ…よろしい。」
松本はやはり二宮の扱いのプロだ。
END