• テキストサイズ

短編集 MN【気象系BL】

第1章 晩酌



「…ただいま、」

もう一人の住人が帰ってきたのは
午前2時を過ぎてだいぶ経った頃だった


「お帰り。お疲れ様」
「…寝てて良かったのに」
「いいじゃん、嬉しいだろ?」
「…でももうこんな時間なのに」
「…いいの。会いたかったんだから」
「……そ。シャワー浴びてくる」
「おう」

着込んだ上着を脱ぎながら
そのまま浴室に消えていった。


二宮和也。
メンバーであり、俺の恋人でもある。
半年前から一緒に住み始めた。

最近、忙しそうで帰ってくるのは
ほぼ毎日、真夜中。
珍しく、結構疲れてるみたい。
難しい役どころだし、カズでも
いろいろあるんだろう…

いつもは寝てたりするんだけど
次は俺が春からドラマが決まって、
あいつが終わってもまた
会える時間は変わらない。
だから、次の日、仕事が
朝じゃない日は待っていたいんだ。
待ってても、反応はあんな
素っ気ない感じだけどね。
あれはあいつの性格上仕方ない。




「ふー…」
「…明日も早いの?」
「明日はVSでしょ」
「あ、一緒か」
「そー。それ終わってから撮影」
「じゃあ朝ゆっくりだな」
「うん、」

「……眠たい?」
「…別に?」
「……アレ、開ける?」
「…んふふ、いいね……」


シャワーから出たカズの雰囲気は
帰ってきた時より明るくなってた。
笑顔を見て、安心したのは
言うまでもない。

/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp