第13章 破面編(前編)
もどかしげにモジモジと太ももを擦り合わせる姿がいやらしい。何か言いたそうに上目気味に睨み付けて来ても、逆効果だ。
「焦らさないでよ…!」
「何のことだかさっぱりや。」
「だから…っ!」
「器用なゆうりなら、上手におねだりできるやろ?」
「ッ~…!!」
悔しそうに唇を噛みしめるゆうり。あぁ可愛ぇ。もっと虐めてしまいたなる。
片手で胸を揉みしだき、片手は太ももを撫で回す。指先で、焦らすように付け根を撫でればたまらず熱っぽい吐息が漏れた。
「しん、じ…触って…!」
「どこを?」
「ここ…!」
彼女は平子の手首を掴み、そっと中心へと導く。焦らされ続けたそこは既に濡れていて、下着の役割は果たしていない。指先が布地越しに触れるだけで、小さな水音が立つ。
「…おーおー、随分誘い上手やんけ。誰に教えてもらったん。」
「ふふ…さぁね。」
うわ、むっちゃ腹立つ。挑発気味に笑うその表情にすら嫉妬心を煽られた。
「ちんまい頃はピュアで可愛かったのに、変わるもんやなァ。」
「やぁね、誰とでもこんな事しないわよ…っん!」
言葉を遮るように唇を重ね、下着をずらし濡れたそこに指をゆっくりと挿入していく。中は熱く、容赦なく平子の指を締め付けた。
ずっと、何年も触れたかった彼女が今自分の手で同じ劣情を覚え、感じ入る姿にどうしようもなく心臓が高鳴る。何度も角度を変えて口付け直しながら中に沈めた指でゆっくりと掻き回す。その度愛液が淫猥な音を立て泡立った。
「はァ、アッ…!」
「指一本できっついなぁ。オレの入るんか?コレ。」
「ンッ、よ…余裕よ…!」
少し解れてきたところで指を二本に増やす。指を曲げ、激しく掻いてやれば辺りに愛液が飛び散り、中は一層キツく締まる。それに伴うようにゆうりの声も高くなった。
平子は徐に指を引き抜き、付着した愛液をペロリと舐め取る。彼女は肩を上下に揺らし、浅い呼吸を繰り返しながら瞳をうるませ彼を見た。
「はぁ…真子…?」
「なぁ、オレにもしたってや。ゆうりの可愛いここで。」
愛液のべったり付いた指でゆうりの唇をなぞる。一旦上から退き、空いた片手でベルトを外し脱ぎ捨て、ズボンから既にそそり勃ったそれを取り出した。
「…大っきい、ね。」
「ゆうり の可愛えぇ姿見せられたからな。」