第8章 現世編(前編)
1度唇を離し言葉を紡ぐと今度はゆうりが意地悪く笑い、舌を竿にピタリと押し付け先走りを啜りながら吐精を促そうと頭を揺する。与え続けられる悦楽に浦原はひくりと頬を引き攣らせた。
咥内で上顎に先端を押し付け、固くした舌先で窪みをぐりぐりと抉ればビクビクと性が跳ねる。
「っ……出る…!」
「んく………んんっ!!」
頭を振るスピードを早めれば、それに合わせて腰が揺すられより一層喉奥まで性器が突き上げる。その度喉がキュッと窄まり、やがて大きく脈打つソレの先端から熱い液体が咥内に放たれた。どろりとした独特の匂いを放つ精液が咥内を満たしていく。初めて口にする味は噎せ返りそうになったが、直ぐに彼の性器から頭を離し片手で口を塞ぐ。1度吐精した心地良さに浦原は細く息を吐き出したが、精液を口に溜めたまま固まるゆうりを見て慌ててティッシュを2~3枚摘み出し彼女へ差し出す。
「だから離して下さいって言ったんスよ…!ほら、ペってして下さい!」
「んん…!」
「やだじゃ有りません……あっ。」
ゆうりは首を横に振るとゴクリと喉を鳴らした。口を塞いでいた手を離し、べー、と舌を出す。どうやら本当に飲み込んだらしい。
「精液ってあんなに苦いのね…でも、飲んだ方が男の人って嬉しいんでしょ?」
「…その通りですよ。」
「きゃ……ぁッ!」
「あれ?どうしたんスか、もうびしょびしょじゃないですかぁ!なんでこんなに濡れてんスか?舐めてる内に興奮しちゃいました?」
してやったりと笑う彼女に浦原は俄にムッとするなり、ゆうりの身体をあっさりと押し倒した。すかさず片手をズボンと下着の中へ忍び込ませ指先を下肢の中心へ滑らせる。そこは既に蜜がたっぷりと溢れ、中指を往復させる度絡み付いて来た。クチュクチュと音を立てるそこにゆうりは顔を赤く染め布団を握る。
「あっ、ん…喜助、がやらしい顔、してたから…濡れちゃ…ひっ!」
「また、平気でそう言う事を。」
ズボンと下着に指を掛け、彼女の服を脱がしていく。愛液が下着と糸を引く姿に浦原はペロリと舌なめずりするなり、ゆうりの両足を開かせ頭を間へ埋める。親指で中心の花弁を左右に引くと晒された箇所は彼女自身の体液で妖しく光っていた。まじまじと見られる羞恥心と顔の近さにゆうりは顔を更に赤く染め彼の頭を押し返す。