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恋に落ちて 〜織田信長〜

第69章 私の育った故郷では 〜信長様誕生日sp〜



「子は何人おっても困らん。貴様と俺の子なら尚更だ」

ちゅっと、私のお腹に信長様は優しく口づけた。

「日ノ本一の子沢山大名にもなっちゃうかもしれませんね」

「悪くない。貴様と共にならば楽しいことしかないからな」

信長様はお腹から順に口づけながら起き上がると、私の体を褥へと優しく倒した。

「のっ、信長様?」

もしかして…

「まだ俺の誕生日が終わるまで刻がある。それまでは貴様を愛させろ」

「……………っ、んっ」

余す所なく口づけられ優しく信長様を感じたこの夜。私たちはまた夫婦の絆を強め、親として成長をした気がした。





〜後日〜


誕生日も無事に終わり数日がたった。

秀吉さんからは信長様の育休発言が撤回されたと言って、感謝の気持ちを綴った文を受け取り、育休騒動は平和に幕を閉じた。


「アヤさん」

城下に仕事に出ていると佐助君の声。

「佐助君こんにちは」

「その顔からすると、うまくいったみたいだね」

私が佐助君が今日現れた理由がわかったように、佐助君もまた私を見て問題が解決したのだと察知したみたいだ。

「色々とアドバイスをもらったみたいでありがとう。上手くいったよ」

「良かった。そう言ってもらえると俺も嬉しい」


「アヤ、いつまでも何をしてる。帰るぞ」

私の愛しい人はやっぱり待ちきれずに私を迎えに来た。


「あ、信長様が迎えに来たから私行かなくちゃ。じゃあ佐助君またね」

私は佐助君にさよならをして信長様の元へと走った。


「全て上手くいったのなら良かった。花魁とメイドを掛け合わせた襦袢の入れ知恵で、さすがに今回は嫌われるかと思ったけど大丈夫だったみたいだな」

佐助君がメガネを正しながらそんなことを言っていたなんて私は全く知らなくて、

「信長様っ!」

「アヤ 走るなっ!」


来年の信長様の誕生日は、家族が一人増えてまた賑やかになるだろう。
信長様の望む通り女の子だったら、私はやきもちを焼くのかな?

そんな少し先の未来を思い浮かべ幸せな気持ちに包まれながら、私は愛する人の元へ怒られながらも駆けて行った。


さてさて、来年の誕生日は一体どうなるんでしょうか?












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