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恋に落ちて 〜織田信長〜

第69章 私の育った故郷では 〜信長様誕生日sp〜



もうすぐ信長様の誕生日がやってくる。


信長様に出会ってから実に五度目となる今回の誕生日。

一度目は、まだ恋仲にはなっていなくて、微妙な二人の関係にどうして良いのか戸惑っていたから、誕生日がいつなのかなんて気にしてはいなかった。(恋仲になった時にはちょうど終わったばかりで…)

二度目は、突然現れたワームホールのせいで現代に戻って記憶喪失中だったから、これまたお祝いすること出来ずで…

三度目、やっと念願のお祝いができた時は既に吉法師がお腹にいて、商人から買い取ったと言う湖の望める素敵な別宅へと連れて行ってくれた。

そして去年は、これは反省すべき年で、子育てと仕事の両立に夢中になるあまり、信長様の誕生日を忘れそうになって、信長様に心配かけてしまったんだった。

そして五度目となる今年は、ちゃんとお祝いできるようになってから三度目の誕生日。今年は子育ても落ち着いてきたし、仕事も無理なくできてるし、信長様へのプレゼントの着物も作り終わったしで、準備万端!

さぁ、いつでも来いっ!って感じなんだけど、実は一つとても気がかりな事がある。

それは、何故か毎年着せられる例の”エロ襦袢”

結婚後の初夜で針子仲間たちから贈られ、無理やり着させられたエロ襦袢をいたく気に入った信長様は、その新作をいつの間にか針子達にオーダーしていて、別宅で着せられる羽目に…そう言えばあの時は裸にエプロンと言う過去最高に恥ずかしい格好もさせられて、エロさ満載な誕生日となった。

そして去年も、スケスケで布の意味を成していないエロ襦袢を着させられた。

となればもちろん今年も…と思ってしまうのは仕方のないことで…

「失礼しまーす」

私は夜中の針子部屋にこっそりと忍び込み、エロ襦袢が今年もオーダーされているのかを確かめに来ていた。


「みんながいる日中は確認できないしね」

こう言う時の針子たちの団結力は凄まじい。聞いたところできっと答えてはくれない。(着た感想と何をされたのかは聞いてくるのに…)


「でも、信長様が戻ってくる前に確認しておかないと」

信長様は今夜は視察がてら大名屋敷にお泊まりされるから、明日まで戻られない。誕生日までになんとかして物を確かめて、あまりに卑猥なら隠してしまわなければ…

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