第68章 初夢〜新年特別編〜
「アヤ、仕置きの時間だ」
一富士二鷹、三…信長様のアレと言う変な夢から目覚めた途端、今度は不機嫌な信長様に押し倒された。
「へっ?まっ、待って信長様っ!んんっ」
何をそんなに怒ってるのか?
突然の口づけは深くて息苦しさをつれてくる。
(と言うか、夢がどうのと言っていたけど何だろう?)
「ん、……ん、」
夢だったとは言え、ほんの少し前まで、空中で、しかも羽黒の上で襲われていた体は熱くて、深い口づけと袷に手を入れられただけでゾクリとして次を欲してしまう。
「貴様は初夢で一富士二鷹とやらを見たそうだが、俺は貴様に離縁を切り出され新年早々イヤな寝起きであった」
「えっ!夢の中でですか?」
「そうだ」
不機嫌なその顔に愛おしさはつのれど…
「確か夢には惑わされないって、寝る前にあんなに言ってたじゃないですか」
(ふっ、って不敵に笑ってたのに!)
「煩いっ!夢とは言え俺を裏切り他の男に走るなど許し難いっ!」
「だから夢ですって!それを言うなら信長様だって、三茄子だって言って、ご自身のあそこを見せてきたんですよ!そっちのが酷くないですか?」
(メチャクチャエロかったんだから!)
「俺のココを、貴様を愛する大切なモノをそんなモノに例えるなど益々もって許し難い!」
「ええっ!怒るとこそこっ!?」
「アヤ、夢など見れぬくらい愛してやる。覚悟しろっ」
「ぃやあああっっっっっんんん!!!!」
結局、新年早々たっぷりと仕置きを受けた私…
でもそんな年明けも幸せだなと思いながら、私は信長様の腕の中で今年も一年素敵な年になります様にとお願いをした。