第67章 信長様は構われたい
「ふあっ、あん、信長様っ、もう…」
細くしなやかな体が俺に与えられる快楽に熱せられ、上り詰めていく。
「っ、アヤ」
熱く火照った体を強く抱きしめ注挿を速める。
「あっ、あっ、だめっ、あっ、ああっぁぁっん!」
俺の首に巻き付けたアヤの両腕に力がこもり、
ビクンっと、体を震わせた。
「っ、………くっ…、一緒に、いってやる」
嫉妬も、独占欲も、愛おしいと思う気持ちの全てをぶちまけるように、俺はアヤの中深くへと己の飛沫をほとばしらせた。
「はっ、…はぁ、…はぁ…」
「…アヤ」
力の抜けたアヤの身体を抱きしめたまま、俺も絨毯へと体を横たえる。
「はぁ、はぁ、……はぁ、信長様…」
「俺をあまり放っておくな。次はこんなものではすまさん」
貴様が常に足らんのだ、あらゆるものに嫉妬し、何をしでかすか分からんほどに…
「……っ、はい」
「ふっ、良い返事だ。褒めてやる」
奴の額に口づけると、しっとりと汗が滲んでいる。
「汗をかいて気持ち悪いだろう、湯浴みは俺が連れていってやる」
「えっ、あっ、ありがとうございます。でも私…もう眠くて…」
日々忙しく動き回るアヤの体力はもう限界なのだろう。
「そうか。ではこのまま眠れ」
目を開けているのがやっとな奴の瞼を手で閉じてやると、そのまま俺の胸に顔を埋めて眠りへと落ちていく。
「朝までずっとこうしていてやる。よく眠れ」
腕の中で寝息を立てはじめたアヤの顔に何度も口づけを落とし、見飽きることのない寝顔を眺めながら、俺もやがて眠りに落ちた。
・・・・・・・・・・
「…ん」
…あれ?今何時?
外は薄暗いけど…夕方じゃあないよね…?
それに、随分と良く寝た気がするけど…
「あっ、吉法師っ!」
そうだ、昨夜侍女に預けたまま信長様と…、
「そのまま寝ちゃったんだ」
吉法師、今頃私がいなくて泣いてるかも。
「すぐに迎えに行かなきゃ!」
布団から出ようとした時、信長様の腕がきつく私に巻き付いていて動きを止められた。
「あ…」
そして、昨夜の信長様の言葉を思い出した。