第60章 花屋夫人
はぁはぁと荒かった呼吸が落ち着いてくると、抱きしめられている安心感と情事の後の疲労感から、眠気が襲ってきた。
(ここ最近は、ずっと激しく抱かれてたから限界が........、もう寝たい)
スーッと誘われるままに眠りに落ちようとしたその時、
「まだ、終わってはおらん」
信じられない言葉と、私の中で硬く質量を増し主調するアレ........
「ふぁっ、ええっ!」
「母上に、孫を見せる約束をしたであろう」
イタズラに笑いながら、ちゅっ、ちゅっ、っと、信長様は私の顔にキスを落とす。
「んっ、言いましたけど.........」
「頑張りますと、貴様は確かに言っておった」
「やっ、あれはっ、あぁん、動かないで、あぁっ!」
挿入したまま体を起こし、私の腰を掴むと再び注挿を始める信長様。
「もう貴様に嘘をつかせたくはない。それに今夜はすこぶる気分が良い。頑張ると言った貴様に協力してやる」
いや、いつも絶好調ですけど.....
「むりーー!あぁぁぁっん!!」
生理が遅れている事に私が気づくのは少し後の事。
私達はとりあえず今夜も熱くて濃密な夜を過ごした。