第6章 覚醒〜信長編〜
お互い、共に達した余韻を味わいながら、アヤが何度も俺の頭を撫でる。
アヤの気持ちに確信を持った。
「アヤ、観念しろ。貴様は俺に惚れておる」
「..............っ」
「俺も、貴様に惚れておる」
(驚いた顔をしておるな)
「貴様はすでに俺の物だが、貴様の口から聞きたい。その身も心も、俺の物だと言え」
「なっ........」
口をパクパクさせてアヤが俺を見る。
(早く俺に惚れていると答えろ)
「言いたくありません。信長様には屈しないって言ったはずです」
アヤは、ツンっと顔を背けて言い放った。
(これだから貴様は面白い)
「ふっ、それでこそ、俺の惚れた女だ」
ぐいっと、アヤの顔を俺の方に向ける。
「アヤ、夜はまだ長い。貴様の口から言いたくなるまで、とことん付き合ってやる」
「えっ、うそっ!」
慌てるアヤの顔に見惚れながら、唇に口づけた。
結局、抱けなかった日数分をしっかりその夜で補わせ、俺の中は久しぶりにアヤで満たされた。
ただ、アヤの声は枯れた為、答えを聞き出す事は出来なかった。