第45章 心の再会
「やっ、あぁっ」
何度もいってるのに、波は何度も襲って来る。
信長様の首に巻き付けた手を離さないように必至で力を入れるけど、
「あっ、あぁぁっん、やっそこ、だっ」
容赦なく責められ、手はずるりと抜けて、呆気なく褥へと倒れ込んだ。
こうなるともう、ただただ突き上げられる快楽に身を委ねるしかなく、信長様の情熱を全身で受ける。
「っく、アヤ」
信長様は、腰の動きを早め、確かめるように私の名前を呼ぶ。
「あっ、あっ、ん、信長、さまっ、っ、はっ、信長様」
それに応えるように、私も何度も信長様の名前を呼んだ。
「っ、締めすぎだ、もう出すぞ」
余裕のない声と同時に動きが早まると、愛しい人の熱いものを体中一杯に感じた。
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大好きな人の腕の中、呼吸を落ち着かせると、信長様は私を再び抱きしめた。
「アヤ、よく戻った」
あ、それ、
「うぅ〜、やっと言ってくれたー」
それは、待ちわびた信長様からの言葉。
戦でも、仕事の視察でも、どんな時も信長様は、いつもみんなに戻ったのかとか、よく戻ったとか、声をかけてた。でも、私はまだ言われてなかった。
「ただいま。 私、帰りました。信長様、大好き」
うわーんと、子供のように私は泣きじゃくり、信長様はそのまま抱きしめてくれた。
この三日間の不安がやっと消え、私はその夜、漸く大好きな人と一緒に眠ることができた。