• テキストサイズ

恋に落ちて 〜織田信長〜

第39章 幸と信玄




信長様と朝餉を済ませて広間を出た。


「今日は城下へ仕立物を届けに行ってきます」


「そうか、気をつけて行ってこい。くれぐれも怪しい場所や人物には気をつけろ」

毎度のことながら、心配そうな信長様の顔。


「ふふっ、子供じゃないんですから」

そんな心配をしてくれることも嬉しくて、腕を巻きつける様に抱きついた。


「子供であった方がまだ安全だ」

少し困った様に笑いながら、信長様は私の横髪を指で梳き、顎を掬い上げて口づけた。


「んっ」

軽く口内を探ると、ちゅっと離された。


「夕餉で会おう」

今度は軽くデコにキスを落とし、信長様は秀吉さんの待つ方へと歩いて行った。


「ほんとに大好き」

去って行く信長様の背中を見つめながら、熱を与えられた唇に触れ、小さく呟いた。





/ 816ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp