第1章 宣戦布告
デザイナーへの就職も決まって、一人旅で何気なく訪れた京都。
別に歴史に詳しい訳でも、戦国時代に興味があった訳でもない。
ただ、誰もが知る戦国武将が、悲運にも最期を迎えた跡地と知り、足を運んだ本能寺跡地。
石碑以外、別段見るものも無かった為、帰ろうとした時、
良かったはずの天気が急に雨へと変わり、雷が鳴り始めた。
雨やどりをしようと見回している時に、急にぐにゃりと景色が歪み、気がつくと、炎の中にいた。
わけが分からず辺りを見回すと、甲冑を着た男性が倒れており、命を狙われているみたいに見え、慌ててその男性を起こし、外に逃げ出した。
その時助けた男性こそが、今、私を上から見下ろし、不敵な笑みを浮かべている織田信長だ。
あの日の事を思い出し、信長様を睨むように見る。
「ほう、アヤ貴様、まだ俺を睨みつける元気が残っておるか」
ニヤリと口の端を上げて私の秘部に差し込んだ指を、二本に増やし更に探るように搔きまわす。
「ひ...........っ、やめっ」
容赦なく続く愛撫に私は背中を仰け反り反応する。
信長様を本能寺から助け出した私は、一度は逃げ出したものの簡単に捕まり、この安土城へと連れてこられた。
表向きは織田家ゆかりの姫として私を扱うと言った信長様は、その日のうちに私を天主へと呼び出し、酌をしろと言って、有無を言わさず私を抱いた。