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恋に落ちて 〜織田信長〜

第30章 三度目



「アヤ」

掠れた声で私の名前を呼ぶと信長様は起き上がり、私を抱き上げて柔らかな芝生の上に横たわらせた。

「あ.....の......んんっ」

両手で頬を包み、舐めるように口づけられるとそのまま割り込んだ舌に舌を絡め取られた。

「んっ、まって.....のぶ..ん」

こんな所でこんなキス、途中でやめられなくなっちゃう。

「アヤ、今すぐ貴様が欲しい」

熱を孕み、艶を帯びた信長様の表情に、ドクンっと痛いくらいに心臓が跳ねた。

ここで?と言うべきなのに(イヤ言っても無駄だとは思うけど)、心も体も既に受け入れたがってる。

「私も、信長様が欲しい」

体を重ねる以外でこの熱を冷ます方法を私は知らない。

裾を割って入ってきた手に解される必要もないほどに、私の体はすっかり準備ができていて、「相変わらず準備が良いな」と信長様は笑った。

お風呂、温泉、そして湖岸.....と、なんだかどんどん自然界に近づいてる気もするけど、満天の星空の下と言う新しいシチュエーションの中で、私たちは互いの気持ちを体で感じあった。


もちろん、いきなりお城を抜け出して、砂と芝生だらけで帰った私達が秀吉さんに怒られた事は言うまでもない。








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